裁判の争点


検察側・弁護側それぞれの主張
検察側 弁護側
性器部分の修正が薄い
読者に性的興奮と羞恥心を与える
青少年に対して悪影響を与える
蜜室が社会に出回ることは好ましくない
事情聴取で罪状を認める調書が作成されている
『蜜室』はわいせつ物である
社会的に容認されている
実写と絵画は基準が違う
ゾーニングによって青少年の目に触れない
表現が犯罪の原因になることはない
事情聴取が適切でなく、調書の任意性は疑問
『蜜室』はわいせつ物ではない



検察側・弁護側それぞれの主張を裏付ける証言
検察側 弁護側

【性器修正について】
「局部の網掛が薄く局部が見える状態だと、修正が甘い(長嶋調書)」
「性器の部分のアミカケが薄くですね、中に性器が描かれていることが客観的には認識できる(柏木証言)」
「透けて見える(安藤証言)」
「アミを通して透けて見える(ビューティー証言)」

【性器修正について】
性表現について「今は事実上解禁状態(長嶋証言)」
「警視庁のほうから警告が出たことは商業誌コミックスでは一度も無い(長嶋証言)」
【蜜室の「ワイセツ性」について】
「消しの範囲が狭くて消しの部分も透けて見える状態であるから『密室』は猥褻物とされる可能性が高い(柏木調書)」
「性器や性行為の場面が露骨に描写されており、かなりハードコアと呼べる。わいせつ物に該当する(安藤調書)」
【蜜室の「ワイセツ性」について】
「アミカケの範囲については姫盗人と変わっていない(柏木証言)」 「わいせつ物とされる可能性が高いという発言はしていない(柏木証言)」
「どの程度であればワイセツであるかは基準が無いのでわからない(安藤証言)」
【松文館と蜜室に対する評価】
業界団体の倫理規定に「露骨な表現はこれを廃しまたは露骨な部位はこれを消去する」とあり、「松文館は団体に加盟していないアウトロー(長嶋調書)」
「明らかにわいせつ物に該当するものであれば、私の権限で止めることができた(安藤調書)」
【松文館と蜜室に対する評価】
倫理規定の「性器及びそれに類する部位」とは、「実写についての規定(長嶋証言)」
「あくまで仮定の話。内容判断はあくまで出版社にある(安藤証言)」
読者からの苦情は「特にない(ビューティー証言)」
  【蜜室を読んでいやらしい気持ちになるか?】
漫画を読んでもいやらしい気持ちには「ならんですね(長嶋証言)」「なりません(柏木証言)」「漫画であればいやらしい気持ちにはならない(安藤証言)」
【芸術性について】
「わからない(長嶋、柏木、安藤証言)」「ない(ビューティー証言)」
 
【学術性について】
「乏しい(共通)」
 
  【蜜室が社会に与える影響】
社会に出回ることの影響は「時代の流れ価値観で様々なので一概には言えない(安藤証言)」「今の時点では問題ない(柏木証言)」「社会に必要とされている(ビューティー証言)」
宮台証言[別 ページ参照]
【青少年に与える影響】
「青少年に対して見せるべきではないと認識されて発行されている(柏木証言)」 販売された後の事は「対処できない(長嶋証言)」
【青少年に与える影響】
青少年の手が届かないように「マークをつけ業界で取り組みをしてる(長嶋証言)」「自主的に成年マークを入れているので、18歳未満の青少年には見せられていない(柏木証言)」
【罪の自供について】
ワイセツ漫画だと検察官に認めた(ビューティー証言)」
【罪の自供について】
「ワイセツの意味範囲が解らないまま事情聴取に答えていた。検事が『これはワイセツだろ?』と聞いたことに答えた(ビューティー証言)」
違法行為をしているという認識は「特になかった(ビューティー証言)」
【いやらしさと修正の関係】
「売れるためには透けて見えるものでなければならない(ビューティー調書)」
【いやらしさと修正の関係】
「読者はエッチな、いやらしいものを期待している(ビューティー証言)」「アミをかけても潰してしまっても、いやらしさとは関係がない(ビューティー証言)」
   
   
   
【調書作成時の様子について】
わいせつ性の可能性が、あるかどうかもわからない」と繰り返しているのに、警察官が調書を読み上げたときには「わいせつ性の可能性があると思う」という内容になった(柏木証言)
読み聞かせを受けたが、非常に緊張疲労があって頭がついていかなかった(安藤証言)
検察官が社長に「もし戦うつもりなら作家を全員勾留してもいい」と言った、トラブルにみまわれている家族に会うため一刻も早く出ようと罪を認めた(ビューティー証言)
刑事に「裁判官と有識者2名が蜜室をワイセツと決めた」と、虚偽の説明をされた
3回ほど訂正の要求をしたが結局調書の内容は変わらなかった
刑事に「認めなければ妻や他の社員も何人でも逮捕する。マークして何度でもやってやる」と言われた
もっと消しの薄いものがあると反論すると、「その出版社の名前を言えば、明日にでも摘発してやる」と言われた
調書の書き直しを要求すると、検察官は激高し「高田氏、ビューティー氏二人の釈放を取り消す」と脅された (貴志証言)
 

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